菅直人氏が平成11年には「国旗・国歌法案」に反対票を投じたことはよく知られています。この法案は戦後、慣習法的な意味しかなかった国旗と国歌の存在をより確実にするための法制化でした。
菅直人氏は衆議院での審議で議員として、また民主党代表として、反対票を投じたのです。自国の国旗や国歌を正式には認めたくないという意思表示をした人物がいま日本国の首相なのです。
ただし菅氏は首相として今年6月に衆議院本会議でこの点を質問されて答えました。「国旗は大好きだし、国歌も決して嫌いなわけではない」と答えました。「いまでは常に国旗があるところではきちんと敬意を表し、国歌斉唱もしている」とも述べました。
しかし菅直人氏は国歌の「君が代」についてはかつて以下のようなことを述べていたのです。雑誌『論座』平成11年8月号のインタビュー記事です。
「(君が代のメロディーについては)もうひとつ元気が出るような歌ではないから、もう少し明るい歌でもいいんじゃないかなと思っています。歌詞としてもわかりにくい部分があります。・・・・・・『小石がなぜ大きな岩になるのか』と子どもに聞かれても納得のいく答えはなかなかできませんね。国歌は子どもも歌う歌です。もっとスッと自然に入る歌詞の方がよいように思います。間もなく21世紀ですし、どういう曲と、どういう歌詞がいいのか、一回、議論してみることはいいことだと思います。・・・・・・国歌だって、いったん法で定めても、それから50年後、70年後に変える必要があるという声が国民の間で大きくなったら、私は変えてもいいと思っています」
明らかに「君が代」反対の意見ですね。
これが「国歌も決して嫌いなわけではない」へと変わったのか。
いまの言が単なる迎合であって、本音ではない、という気がするのですが。
- 菅直人首相は「日の丸」と「君が代」が嫌い?!:イザ! (via ittm) (via ipodstyle) (via yaruo) (via ipodstyle) (via l9g)